動物病院で診察をしていると、救急処置が必要な動物が来院することがあります。
昨日のお話です。
午後の診察が終りに近づいたころ、飼主さまが病院に飛び込んできました。
「うちの犬が散歩の途中で、急に倒れたんです!」
診察台に乗せると、かなりぐったりしてて立てません。意識はなんとか保っていそうですが、呼吸も浅く苦しそう、舌の色は真っ紫。
マスクで酸素吸入を行うと少し楽になった様子で、顔をあげてくれました。しかし、呼吸がしんどそうなのは変わりません。
胸のレントゲンや心臓の超音波検査、血液検査を行い、どのような状況かを調べました。
この子は急性心不全で全身の血液の流れが急激に悪くなり、さらに呼吸困難まで起こしている危険な状態と判明し、治療を開始することができました。
救急の場合はどうしても獣医師やスタッフは患者につきっきりになってしまいます。
これらの処置を行っている間、順番を代わっていただいたり、ワクチン接種を別の日に変更していただいた飼主さま、本当にありがとうございました。
みなさまのお心遣いに感謝いたします。