ある朝、ワンちゃんを急いで連れてこられた方。
「ダニが噛みついています」
どれどれ?

「マダニですね、すぐに取りましょう」
このワンちゃんは中央区内をお散歩してマダニに嚙まれたようです。やっぱり近所にもいるんだ・・・。
専用のピンセットで本体には触らずに、えいっ! 無事に取れました。

おおっと、小さくても近くで見るとやや怖い・・・。
でもマダニの本当の恐ろしさは、ヒトや犬猫に感染するウイルスなどの病原体を持っていることです。
以前からバベシアという犬に難治性の貧血を生じさせる原虫(原始的な寄生虫)が知られていました。一度感染すると治療に時間がかかったり、治療したとしても場合によっては亡くなってしまうことがあると知られていました。
さらに、ここ数年、ヒトや犬猫に感染するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスがマダニから検出されており、ヒトや犬猫は一度感染すると特効薬もなく死亡することがあり、注意が必要です(ヒトの致死率は約30%といわれている)。
マダニを見つけたときは決して触らず、動物病院で取りますので連れてきてください。
それよりも、まずはペットのノミやマダニなどの外部寄生虫の予防を行うことが重要です。予防薬も何種類かありますので、その子に合ったお薬を処方します。お気軽にご相談ください。
