神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

ひらやま動物病院は神戸市中央区の犬・猫のための動物病院です。

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TEL.
078-221-3711 専用駐車場3台有
09月

ネコのおしっこが出づらい・・・

先日、若いオスのネコさんが来院されました。
『2日前からおしっこが出づらいみたいで何度もトイレに行っている様子。今日は本格的に出てないみたいでツラそう、食欲も少し落ちてきたみたいで物陰でじっとしている・・・』とのこと。
大変です!!尿路閉塞の可能性があります。
尿路閉塞は、膀胱内でできた結晶などが集まったり大きくなったりして尿道に詰まってしまうことです。排尿できず尿毒症となり、場合によっては1日来院が遅れるだけで命を脅かす危険がある状態です。
さっそくお腹を触ってみると膀胱はパンパンに膨らんでいました。ペニスを見てみると白っぽいものが詰まっています。細い管を使い詰まったものを流し、何とか尿を全部出すことができました。
その時の尿を顕微鏡で検査してみると・・・
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結晶と赤血球(血液の細胞)が多数認められました。細菌もいます。
レントゲンで大きな結石が無いか確認しましたが、今のところは認められません。
このネコさんは膀胱炎の治療と尿結晶の形成を予防するごはん(療法食)を開始しました。次の日、お電話で様子をお伺いしたところ、尿はよく出ており食欲も戻ったとのことです。飼い主様が異変に気づいて連れてきてくれたおかげですね、様子を見てたら大変なことになっていたかもしれません。今後、尿検査を何回かしながら治療を行う必要があることをお話ししました。

ネコは膀胱から尿道にかけての様々な病気(猫下部尿路疾患:FLUTD)が多い動物です。ネコはもともと乾燥地域出身の動物なので、体の中に水分を残すために少量で濃い尿を排泄するようになっていることがその理由の一つと言われています。特にこれから涼しくなってくると飲水量も減り尿はますます濃くなります。できるだけ水分を与える工夫をしてください。(お水を飲ませる工夫)
また、トイレが汚れているとおしっこを我慢してしまい、膀胱の中で長時間たまった尿に結石ができやすくなりますので、トイレは清潔にしておきましょう。
それでも膀胱炎になったり尿結石ができてしまうことはありますので、何度もトイレに行ったり、トイレ以外のところでおしっこしたり、おしっこが出にくかったり、ポタポタ血尿が出たりしているなどの症状がみられたときには早めにご相談ください。

ドアの上に・・・

当院のドアは静かに開閉するのですが、そのせいで患者様の来院に気付くことができないことがありました。
しかし、先日からドアの上の凛々しいダックス君が来院のベルを鳴らしてくれるようになりました。
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このダックス君、関東にいる友人が贈ってくれたものなのです。
待合室にいらっしゃるときに一度ドアの上を見てみてください。今日もドアを開け閉めするとチリリン、チリリンというベルの音が鳴り、患者様の来院を知らせてくれています。