神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

ひらやま動物病院は神戸市中央区の犬・猫・ウサギをはじめとするペットのための動物病院です。

〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21


TEL.
078-221-3711 専用駐車場2台有
外科・手術

肛門周囲腺腫

診察中に気が付きました。

私「この子、肛門の近くにしこりがありますね。」

飼主さん「えっ?どこですか?」

私「ここです。」

皆さん、わかりますか?

線で囲った部分に丸いしこりが並んであります。

触るとコリコリしたやや硬めの感触。

腫瘍の可能性があったため、細い注射用の針を刺して細胞の検査をしました。

顕微鏡でみてみると・・・

独特な形の細胞が観察されました。この形は肛門周囲腺の細胞です。

肛門の周りには肛門周囲腺という油分を分泌する組織が発達しています。

これが腫瘍化すると肛門周囲腺腫や肛門周囲腺がんと呼ばれるものになります。

 

男性ホルモン(エストロジェン)の影響により発生することが知られていますので、去勢手術(精巣摘出)を行うと同時に、しこりの切除も行いました。

結果は肛門周囲腺腫(良性)。しっかり取りきれていましたので治療終了となります。

 

この腫瘍、去勢手術を行うことにより、発生を予防できることがあります。

大きく発達してしまうと、排便を邪魔したり、便がこびりつき不衛生になることで生活の質を下げるだけでなく、悪性(ガン)であれば他の臓器に転移し命を脅かします。

もし、おうちのワンコでみつけてしまったら、すぐに病院でご相談ください。

チェリーアイ

皆さんはチェリーアイというのをご存知ですか?

サクランボみたいな目?何だか可愛らしい印象ですが、実は違います。

犬の眼には第三眼瞼(瞬膜ともいいます)という構造があり、そこには第三眼瞼腺という涙を作る器官が存在します。その第三眼瞼腺が外に飛び出してしまった状態がサクランボのように見える事から「チェリーアイ」と呼ばれています。

飛び出した第三眼瞼は場合によっては目の表面を刺激し、角膜炎や結膜炎を引き起こします。

 ←右目のチェリーアイ

では、なぜチェリーアイになってしまうのでしょうか?

チェリーアイの原因には先天性(生まれつき)と後天性(後からなってしまう)に分類されます。

先天性の場合は、成長していく途中(生後6か月~2歳齢くらいの若い犬)に発症してしまうことが多く、アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、ビーグル、ボストン・テリア、シー・ズー、ペキニーズなどで発症が多い傾向にあります。

チェリーアイの治療は基本的には手術で飛び出した第三眼瞼を元に戻すことになります。また、飛び出した第三眼瞼が小さければ、抗炎症薬の点眼などの投与で落ち着くこともあります。

 ←手術直後

しかし、長期間放っておいてしまうと慢性的な炎症を引き起こし、手術しても回復が難しくなったり再発しやすくなってしまうことがあります。

もし、お家のワンコがチェリーアイになってしまったら、症状がないからといってそのままにせず、早めの受診をお勧めします。

子宮蓄膿症について

今回は、避妊手術をしていない女の子のワンちゃんにとって要注意な病気を紹介します。

 

女の子のワンちゃんが具合が悪い様子。

食欲が落ちて、なんだか元気もないみたい。

数日家で様子を見てたら、ある日、ぐったりとのことで急いで来院。

血液検査をすると炎症の数値がかなり高く、腎臓の数値も悪くなっている。

もしやと思いお話を聞くと、「避妊手術はしていません。生理(発情)は1ヶ月くらい前でした。」

急いで超音波検査をすると⇓⇓⇓

pyo1

内部に液体の溜まっている管状の構造(黒い色の部分は子宮にたまった膿です)が見つかりました。

手術にできるだけ耐えられる状態にするために入院して点滴・抗生剤をはじめとする治療を開始。

次の日、手術を行いました。

大きく拡張した子宮を確認し、卵巣子宮摘出術を行います。

手術は無事に終了、術後も安定しており3日後には元気に退院できました。

 

この病気、子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)といい、避妊手術をしていないメスの犬に起きてしまう細菌感染症です。細菌が子宮内で増殖し、子宮に膿が溜まってしまいます。

この細菌感染による全身状態の悪化は、最悪、死に至ることもあります。

手術が間に合えば完治する病気ですが、全身状態の悪化により手術に耐えれなかったり、手術を行う前に命を失うこともあります。

実は、2017年最初の手術がこの子宮蓄膿症の手術でした。

患者さんは柴犬の女の子です。かなり具合が悪かったのですが、手術にも耐えてくれて、先日無事に退院しました。

喜んで退院する後姿を見れて、良かった~。

犬の歯は・・・

犬の歯のお話です。

皆さんは犬の歯が何本あるか知っていますか?

おうちのワンコの歯、数えてみてください。

正解は、大人のワンコ(成犬)は42本です。思ったよりいっぱい生えていますね。

でも、子犬の時は全部で28本しかありません。だいたい生後半年くらいで子供の歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え変わります。

でも、時々乳歯がうまく抜けないで残ったりします。

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乳歯が抜けずに残っている(矢印)と、このように永久歯の生える位置がおかしくなってしまいます。

この子は去勢手術の時に一緒に抜歯しました。

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このように若いうちに抜歯することで、歯の隙間に歯石が付きにくくなり大切な犬歯が長もちします。

おうちのワンコは大丈夫ですか?

動物?お菓子?

当院におかかりの患者様から素敵なおみやげをいただきました。

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おぉ、動物たちだ・・・。

実は、このかわいい動物たちはお饅頭なのです。

ちょっと食べてしまうの、もったいないですね(笑)。