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子宮蓄膿症について

子宮蓄膿症について

今回は、避妊手術をしていない女の子のワンちゃんにとって要注意な病気を紹介します。

 

女の子のワンちゃんが具合が悪い様子。

食欲が落ちて、なんだか元気もないみたい。

数日家で様子を見てたら、ある日、ぐったりとのことで急いで来院。

血液検査をすると炎症の数値がかなり高く、腎臓の数値も悪くなっている。

もしやと思いお話を聞くと、「避妊手術はしていません。生理(発情)は1ヶ月くらい前でした。」

急いで超音波検査をすると⇓⇓⇓

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内部に液体の溜まっている管状の構造(黒い色の部分は子宮にたまった膿です)が見つかりました。

手術にできるだけ耐えられる状態にするために入院して点滴・抗生剤をはじめとする治療を開始。

次の日、手術を行いました。

大きく拡張した子宮を確認し、卵巣子宮摘出術を行います。

手術は無事に終了、術後も安定しており3日後には元気に退院できました。

 

この病気、子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)といい、避妊手術をしていないメスの犬に起きてしまう細菌感染症です。細菌が子宮内で増殖し、子宮に膿が溜まってしまいます。

この細菌感染による全身状態の悪化は、最悪、死に至ることもあります。

手術が間に合えば完治する病気ですが、全身状態の悪化により手術に耐えれなかったり、手術を行う前に命を失うこともあります。

実は、2017年最初の手術がこの子宮蓄膿症の手術でした。

患者さんは柴犬の女の子です。かなり具合が悪かったのですが、手術にも耐えてくれて、先日無事に退院しました。

喜んで退院する後姿を見れて、良かった~。

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