神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

ひらやま動物病院は神戸市中央区の犬・猫・ウサギをはじめとするペットのための動物病院です。

〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21


TEL.
078-221-3711 専用駐車場2台有
内科

これは皮膚病ですか???

当院におかかりのワンちゃん。

少し前から、お腹の皮膚にアザのようなものがでてきたとのこと。

⇐⇐薄赤い斑点のようなものがいくつもみられます。

飼主様 「かゆみは無いし、気にしてもいない。ぶつけたわけでもないのに何でしょう?皮膚病ですか?」

私 「!!、これは、皮膚病ではありません。血液検査をしましょう。」

 

検査の結果、血液の細胞の一種である血小板がほとんどないことが分かりました。

血小板は様々な病気が原因で減少することがあります。全身の検査の結果、免疫介在性血小板減少症という病気であることが分かりました。

 

この病気、自分の身を守るための免疫という働きがおかしくなってしまい、自分の細胞である血小板を破壊してしまう病気です。

血小板がほとんどなくなってしまったので、出血を止めることができず、おなかの皮膚にいくつも皮下出血を起こしてしまっていたのです。

この子は幸い、免疫をおさえるお薬の一種であるステロイド剤が良く効いてくれました。

徐々にお薬を減らすことができて、今ではお薬を飲まなくても大丈夫になりました。

⇐⇐斑点は消えました。

ですが、この病気はお薬が効きにくい場合もあり、出血が止まらず命を失うこともあります。

身に覚えの無いアザを見つけたら、早めの受診をおすすめします。

 

チョコレートにご注意

みなさまへのおしらせ

2月13日午後から2月14日は当院は休診となります。

 

そういえば、2月14日って、世間ではバレンタインですよね。

私たち人間はチョコレートを美味しくいただくことができます。

しかし、犬や猫はチョコレートを食べてしまうことで、チョコレート中毒を発症してしまうことが知られています。

原因はチョコレートに含まれるメチルキサンチンの過剰摂取によるものです。

メチルキサンチンの過剰摂取による症状は様々で、消化器症状(嘔吐・下痢など)や循環器症状(頻脈・多呼吸など)、神経症状(筋肉のけいれんや発作)等が生じ、重度の場合は死にいたることもあります。

どのくらいの量を食べてしまったかによって、危険性は変わってくるのですが、チョコレートの種類によっても危険性は変わってきます。

少量でも危険性が高いのは、ずばり料理用チョコレート。メチルキサンチンの含有量が多いのです。

明日に向けて手作りチョコを作っているみなさま、チョコをペットに食べられないように気をつけてくださいね。

猫の炎症性腸疾患(IBD)

ちょっぴり緊張気味なニャンコちゃん。

もともと、下痢や嘔吐が数ヶ月続き、他院で一般的な治療を行っても改善が見られなかったため、当院に来院されました。

当院での基本的な下痢・嘔吐に対する検査の結果、どうやらただお腹を壊しているのではない様子。飼い主様と相談の上、内視鏡検査ができる病院をご紹介し、検査を実施しました。

検査の結果、この子の病気は炎症性腸疾患(IBD)という免疫の病気だとわかり、治療を開始したところ、下痢や嘔吐を改善させることができました。

IBDは一生涯治療が必要なことが多い病気です。そして診断のためには、いくつかの検査や治療を行わなければならないのですが、必ず組織検査を行う必要があり、全身麻酔下での内視鏡か開腹が必要になります。

この子も頑張って全身麻酔での検査に耐えてくれました。これからも治療を続ける必要はありますが、徐々にお薬の量を減らしていくことができています。

私「体調も体重も安定していますし、いつものお薬をお出しします。」

無事に診察を終えて、ほっと一息なところをパチリ。

注射、よく頑張りました

先日の診察にて。

 

当院で治療中の黒ネコちゃん、今日は抗がん剤投与の日です。

この黒猫ちゃんの病名はリンパ腫、犬や猫の悪性造血系腫瘍(血液の細胞のがん)の一種です。

現在、このリンパ腫と闘っており、抗がん剤治療中なのです。

 

抗がん剤といえば、副作用がつらい治療というイメージがあります。皆さんが考えている通り、副作用の無い抗がん剤はありません。

ただし、人間と動物の抗がん剤の使い方には違いがあります。

人間に抗がん剤を投与する時は、がんを徹底的にやっつけるのが目標になるため、投与量も多くなり、そのぶん副作用もより強くなるので、何日も入院して治療を行うことがあります。

 

イヌやネコに抗がん剤を投与する時は、できるだけお家で過ごす時間を増やすのが目標になるため、がんと闘える効果があり、かつ副作用ができるだけ少なくなるような投与量で使います(もちろん副作用が無いわけではありません)。

 

この黒ネコちゃん、初めの1週間は抗がん剤が効きだすまでは何度も胸の中に水(胸水)が貯まり、呼吸が辛そうな時期が続きました。

胸水から得られた細胞を顕微鏡で検査すると、悪性所見の強いリンパ芽球が多数認められていました。

⇐⇐胸水中のがん細胞(リンパ芽球)

2週目の抗がん剤の後、がんは確認できないほど小さくなり、胸水も無くなり、いつも通りの元気や食欲を取り戻しました。

 

今日は5週目の抗がん剤投与の日だったのです。

注射が終わってほっと一息、がんばったね。

甲状腺機能亢進症

昔に比べて猫も長生きになったといわれています。

お年寄りの猫ちゃん、久しぶりに病院で体重チェックするとかなり痩せてることがあります。

私「元気や食欲は大丈夫ですか?」

飼い主さん「年の割には元気で、よくご飯も食べます。でも最近痩せてきたし、年のせいかなぁ?」

皆さんもお家の猫ちゃんで思い当たることはありませんか?

 

じつは猫の病気に甲状腺機能亢進症というホルモンの病気があります。

甲状腺ホルモンは体の様々な組織に作用し、その代謝を活発にします。

しかし、過剰になりすぎた甲状腺ホルモンは無理やり代謝を活発(わかりやすく言うとエネルギーを無駄遣い)にしてしまい、体重減少や心拍数の増加を引き起こします。

 

高齢の割には元気も食欲もあるため一見健康に見えますが、放置しておくと筋肉の量が減り、体重が落ちていきます。

進行することによっておしっこの量が増え、嘔吐や下痢を引き起こし、心臓の負担が大きくなり、最終的に命にかかわることになります。

もし、お家の猫ちゃんで最近痩せてきたのが心配だということがありましたら、ぜひ一度、ご相談ください。