神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

ひらやま動物病院は神戸市中央区の犬・猫のための動物病院です。

〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21


TEL.
078-221-3711 専用駐車場3台有
皮膚病

今年はじめのマダニ

先日、マダニに咬まれたワンコを診察しました。

がっちり皮膚に食いついています。専用の器具でエイッと引っこ抜きました。

(ちなみに自力で抜くのはやめておいた方が良いです)

 ←← こんなに小さくても、マダニはマダニです。

まだ3月で気温も低いのに、油断できないですね。

神戸は六甲山をはじめとする自然が多く、身近に潜んでいるのでしょう。

 

犬がマダニに咬まれることで発症してしまう恐れがある感染症が「犬バベシア症」です。

バベシア原虫という病原体が犬の血液の細胞である赤血球に寄生し、赤血球が破壊されると、貧血、発熱、食欲不振、黄疸などがみられ、急性の場合は死にいたることもあります。

また、人がマダニに咬まれることで発症してしまう恐れがある感染症が「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」です。

ウイルスによる感染症で、死亡例も報告されている怖い病気です。

 

ノミ・マダニ駆除薬(予防薬)は首の後ろの皮膚につけるスポットタイプとおやつにお薬が混ぜてあるチュアブルタイプがあります。

どちらのお薬が良いかは、動物達の生活スタイルを考えて使い分けてあげればよいと思います。

ご来院の際にお気軽にご相談ください。

増えてきてます、ノミ・マダニ!!

7月も後半です、暑いですね。

暑くなると増えてくるのが皮膚病なのですが、その原因の一つにノミの寄生があります。

当院でも、体がかゆいワンちゃんやネコちゃんを診察しているときに見つけることがあります。

皆さんは本物のノミって見たことありますか???

DSC03614 足のはえたゴマみたいなかんじですね。

こんなのがワンちゃんネコちゃんの体の上を猛スピードで駆け回ります。

 

顕微鏡で拡大すると・・・

DSC03616 ちょっとびっくりしますね。

毛をかき分けたときに1匹でも見つけたら、駆除しますので病院に来て下さい。

卵や幼虫はもっとたくさんいるはずです。

 

でも、本当は毎月1回ノミがつかないように予防をするのが一番のおすすめです。

ノミ予防のお薬は、背中に塗るタイプ、飲み薬タイプ、おやつタイプと様々です。

しっかり予防していきましょう。

子ネコのフケにご注意!!

もともと外にいたのですが保護されて、新しくおうちに迎えられた子ネコちゃんが来院しました。

お話では健康状態も良い感じ、身体検査をすると・・・

DSC02964

おでこのあたりにフケと少しの脱毛があります。飼い主様のお話では別に本人は気にしていないとのこと。

かゆみの無い円形の脱毛、フケが周囲の毛についている・・・。

皮膚のスタンプ検査と毛の顕微鏡検査をさせていただきました。

すると・・・

DSC02959

毛にびっしりとツブツブしたものがくっついています。

実はこれ、皮膚糸状菌というカビの仲間です。このままではどんどん拡がってしまいますので、カビをやっつけるお薬を使います。

このカビ、イヌやネコだけでなくヒトにもうつります!!(その場合は皮膚科のお医者さんにご相談ください)

お家のペットに怪しいフケと脱毛がみられたときは早めにご相談ください。

これってイボ?それとも・・・

おうちのワンちゃんや猫ちゃんと触れ合っているときに、変なしこりのようなものはありませんか?

「このしこり、何だろう?前は無かったのに・・・」

「なんだかグリグリしたのができてる・・・」

 

このような場合は必ずご相談ください。

 

例えばこのようなしこりをみつけました。触ってみると小さいおできのようです。

sikori1

このしこりを調べるには2つの方法があります。

 

 ①・・・手術で全部切り取ってしまい、組織の検査をする。

100%に最も近い診断ができますが、全身麻酔をかけて手術が必要になります。

 

 ②・・・注射用の針をプスっと刺して、細胞を少し取ってきて検査する。

明らかな悪性の腫瘍(ガンなど)、明らかな良性の腫瘍(脂肪腫など)、ニキビのようなものなど診断できるものもありますが、その確実性は100%ではありません。

細胞が採取できているが悪性か良性か判別が難しいときは検査センターに標本を送り診断してもらいます。ただし、この場合でも100%の診断ではありません。

しかし、麻酔や手術はほとんどの場合は必要なく、すぐに検査できます。 

 

どちらの検査をおこなうかは飼い主さんとご相談して決めますが、多くの場合②細胞の検査をして、その結果を見てから①組織検査をおこなうかどうか考えます。

 

明らかに良性で手術は必要ないこともあります。

しかし、やはり悪性の可能性がある、という場合には手術を検討しなくてはならない事もあります。

 

もし、妙なしこりを発見された場合はお早めにご相談ください。

 

ちなみに、写真のしこりも②の検査を行いました。すると・・・

sikori2このような細胞がみられました。

これは肥満細胞腫といって皮膚の腫瘍でしたので、その後手術を行いました。

美人の柴犬さん

先日、当院の患者さんの可愛らしいお写真をいただきました。
そのお写真がこれ↓↓
るりちゃん今2寝てる-1

美人の柴犬さん、思いっきりおなかをみせて寝ています。僕らと変わらない寝相ですね(笑)。

でも、この子は以前はアトピー性皮膚炎の症状が強く、かゆみが睡眠を邪魔したりしていたかもしれません。
以前のアトピー治療前の写真もいただきました↓↓
るりちゃん昔2寝てる-1

今は飼い主さんとしっかり相談して治療を行っていますので、眠るときに痒くて辛いこともありませんね。
アトピー性皮膚炎は生涯おつきあいしていかなくてはならない皮膚病ですが、治療により症状をうまくコントロールすることで快適な生活をおくれる場合もあります(どうしてもコントロールが難しい事もありますが・・・)。
これからも飼い主さんと一緒にこの子の健康を見守っていきたいと思っています。