おうちのワンちゃんや猫ちゃんと触れ合っているときに、変なしこりのようなものはありませんか?
「このしこり、何だろう?前は無かったのに・・・」
「なんだかグリグリしたのができてる・・・」
このような場合は必ずご相談ください。
例えばこのようなしこりをみつけました。触ってみると小さいおできのようです。
このしこりを調べるには2つの方法があります。
①・・・手術で全部切り取ってしまい、組織の検査をする。
100%に最も近い診断ができますが、全身麻酔をかけて手術が必要になります。
②・・・注射用の針をプスっと刺して、細胞を少し取ってきて検査する。
明らかな悪性の腫瘍(ガンなど)、明らかな良性の腫瘍(脂肪腫など)、ニキビのようなものなど診断できるものもありますが、その確実性は100%ではありません。
細胞が採取できているが悪性か良性か判別が難しいときは検査センターに標本を送り診断してもらいます。ただし、この場合でも100%の診断ではありません。
しかし、麻酔や手術はほとんどの場合は必要なく、すぐに検査できます。
どちらの検査をおこなうかは飼い主さんとご相談して決めますが、多くの場合②細胞の検査をして、その結果を見てから①組織検査をおこなうかどうか考えます。
明らかに良性で手術は必要ないこともあります。
しかし、やはり悪性の可能性がある、という場合には手術を検討しなくてはならない事もあります。
もし、妙なしこりを発見された場合はお早めにご相談ください。
ちなみに、写真のしこりも②の検査を行いました。すると・・・
これは肥満細胞腫といって皮膚の腫瘍でしたので、その後手術を行いました。