先日、マダニに咬まれたワンコを診察しました。
がっちり皮膚に食いついています。専用の器具でエイッと引っこ抜きました。
(ちなみに自力で抜くのはやめておいた方が良いです)
まだ3月で気温も低いのに、油断できないですね。
神戸は六甲山をはじめとする自然が多く、身近に潜んでいるのでしょう。
犬がマダニに咬まれることで発症してしまう恐れがある感染症が「犬バベシア症」です。
バベシア原虫という病原体が犬の血液の細胞である赤血球に寄生し、赤血球が破壊されると、貧血、発熱、食欲不振、黄疸などがみられ、急性の場合は死にいたることもあります。
また、人がマダニに咬まれることで発症してしまう恐れがある感染症が「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」です。
ウイルスによる感染症で、死亡例も報告されている怖い病気です。
ノミ・マダニ駆除薬(予防薬)は首の後ろの皮膚につけるスポットタイプとおやつにお薬が混ぜてあるチュアブルタイプがあります。
どちらのお薬が良いかは、動物達の生活スタイルを考えて使い分けてあげればよいと思います。
ご来院の際にお気軽にご相談ください。