当院の看板猫すず。
先日避妊手術(卵巣子宮摘出術)を実施しました。
術後2日目ですが、エリザベスカラーを嫌がりもせず、ごはんをねらって仁王立ち、元気やなぁ。
メスの猫の避妊手術は「繁殖を防ぐ」であったり「発情期の鳴き声やマーキングを防ぐ」というのも大きな目的ですが、現在では卵巣や子宮の病気(腫瘍や蓄膿症)をはじめとするいくつかの病気を予防することがわかっています。
とりわけ、犬も猫も乳腺腫瘍の発生は、避妊した時期に大きく影響を受けることが報告されています。そして、それらの研究は乳腺腫瘍の発生に性ホルモンの影響があることを意味しており、犬も猫も初めての発情の前に避妊手術をおこなうと、将来の乳腺腫瘍の発生率を下げることができることがわかっています。
いいことばっかり書いていますが、じつは注意しなければいけない事もあります。
「太りやすい体質になる」は代表的な避妊手術の影響で、オスもメスも手術後の体重は少し気をつけなくてはなりません。一度太ってしまうとダイエットは大変ですし、ヒトのメタボと同じく健康上好ましくない影響が出たりもします。
もし、避妊手術(オス・メスに関わらず)をお考えの場合は、ぜひ一度ご相談ください。
ちなみに、上の写真のすずは手術の影響でお腹がへっているのではなく、もとから食いしん坊です。太らないように注意しないと・・・。