先日、会陰(えいん)ヘルニアのトイプードルちゃんの手術をしました。
会陰ヘルニアって、あんまり耳慣れない病名ですね。
その名の通り、会陰(お尻まわりのこと)にできたヘルニアです。
ヘルニアっていうのは、中にあったものが押し出されちゃったって状態です。
去勢をしていない男の子のワンちゃんがお歳をとってくると発症することがあります。
片方のお尻のあたりが腫れてきて、ウンチやおしっこが出しづらくなったり、場合によっては出せなくなったりします。
見た目はこんなです。⇓⇓⇓
茶色いのは手術前の消毒液の色です。右のお尻が大きく腫れています。
この子は初めは右側のお尻が腫れていました。手術して無事に治りました・・・と思ったら、反対側も腫れてきてしまい、反対側も手術を実施。
無事、お尻は両方とも引っ込みました。⇓⇓⇓
今ではすっかり毛も生え、もとどおり。
この病気、実は男性ホルモンが関係しています。さらに、この病気の多くが高齢になってから起きるため、手術自体ができないこともあります。そのため、去勢手術をすることで発症する可能性が低くなります。
将来子犬を増やす予定がない場合は、若いうちに去勢手術をご検討ください。