以前の記事で出産をお手伝いさせていただき無事に生まれたマルチーズの赤ちゃん二人。
すくすくと元気に成長し、先日、生後2か月を迎えたので初めての混合ワクチンを接種しました。
来月には二回目の混合ワクチンを接種予定です。
混合ワクチン(いわゆる予防注射)についてご存知の方も多いと思いますが、ここで少しお伝えしたいと思います。
ヒトと同じく、イヌにもウイルス性の伝染病が存在します。ウイルスに感染し伝染病にかかってしまうと、ウイルス自体をやっつける特効薬がないため治療は困難で、子犬のような体力のない時期に感染してしまうと死に至ることもあります。ワクチンには、このような伝染病に対する抵抗力(免疫)をつける効果があります。
生後1年目のワクチンは4週間~1ヶ月間隔で2回~3回の接種が必要(2回か3回かは最初のワクチン接種の時期によります)で、次の年からは1年に1回の接種となります。
当院で使っている注射は6種混合ワクチンと9種混合ワクチンの2種類です。
6種混合ワクチンはその名の通り6種類のウイルスによる伝染病を予防する効果があります。また、9種混合ワクチンは先に述べた6種に加え、3種類のレプトスピラ病の予防効果があります。
どちらのワクチンを接種するかはそのワンちゃんの活動範囲や生活スタイルを考えて決める必要がありますので、お悩みの場合はご相談ください。