神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

ひらやま動物病院は神戸市中央区の犬・猫のための動物病院です。

〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21


TEL.
078-221-3711 専用駐車場3台有
ブログ
院長のブログです。日々の診療で感じたことや、大切なことを書き綴っていきます。診療以外の出来事についても載せることがあります。

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注射、がんばった!

先日の診察にて。

つい先ほど、右腕の血管からの抗がん剤の注射が無事に終わりました。

実は、この子は多中心型リンパ腫という血液の細胞のがんの治療中なんです。

何の前触れもなく、徐々にあごの下のリンパ節が腫れてきて、細胞の検査を行った結果、リンパ腫と診断しました。

血液の細胞のがんですので、手術で治療することができません。しばらくは毎週一回の抗がん剤の注射や飲み薬が必要です。この子は初めの何回目かの抗がん剤治療の後、完全寛解(がん細胞が見つけられないくらい減っていて、リンパ節も全然腫れていない状態)に達しました。

リンパ腫は現在の獣医学でも根治はできません。治療によって症状の改善や生存期間の延長は期待できるのですが、再発したり、抗がん剤が徐々に効かなくなってしまえば最終的に命を失います。でも、積極的な抗がん剤の治療で寛解が続けば、その間(数週間の時もあれば、まれに数年の時もあります)は再発しないで普通の生活を送れることだってあります。

ぼく、がんばった!なんて声が聞こえてきそうな表情ですね。本当によくがんばった!

開院9周年のご挨拶

ひらやま動物病院が開院して、本日で9周年になります。

当院におかかりの患者様や地域の皆様のおかげで、無事に本日を迎えることができました。

この数年は、新型コロナウイルス感染症の拡大をはじめ、今まで経験したことのない様々な出来事が起きています。

しかし、世の中がどうあれ、我々獣医師の使命に変わりはありません。

これからも動物達の健康を見守り続けますので、宜しくお願い致します。

2022年 新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。

昨年は新型コロナウイルス感染症対策のために病院の診察体制を見直し、当院におかかりの皆様にもご協力をいただき、本当にありがとうございました。

皆様のご協力や応援のおかげで、無事に1年間動物たちの健康を見守ることができました。

まだ、世間では新型コロナウイルス感染症が完全に制御できているとはいえない状態ではありますが、今年も、さらなる丁寧な診察を心がけてまいります。

よろしくお願いします。

開院8周年のごあいさつ

当院が開院して8年が経ちました。

当院におかかりの患者様・動物たち、地域のみなさまに支えていただき、ここまで頑張ってくることができました。

昨年・今年は新型コロナウイルス感染症など、大きく生活が変わる出来事がありました。

私たちと一緒に生活している動物たちも、しっかり健康状態に注意していく必要があります。

これからも、動物たちの健康を見守っていきますので、よろしくお願いいたします。

開院8周年のお祝いにお花をいただきました。ありがとうございます。

今年最初のマダニ!!

先日、ご近所をお散歩していて「マダニ」に寄生されたワンちゃんが診察にいらっしゃいました。

山の中でも草むらでもなく、本当にご近所をお散歩されていただけのようです。

専用の器具にて取り外したマダニの実際の写真がこちら。

 小豆くらいの大きさです。

当院におかかりの患者様には、私が診察中にしつこくお伝えしていますが、今一度お伝えします。

ノミやマダニはしっかり予防しましょう!!

特にマダニは人に対しては重篤な症状を引き起こし、場合によっては命にかかわる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やライム病、日本紅斑熱などの伝染病を媒介します。

また、犬に対しては犬バベシア症という病気を媒介します。

この犬バベシア症とはかなり厄介な病気です。バベシア原虫という病原体が血液内の赤血球という細胞に感染し、発症すると赤血球が破壊され重度の貧血を引き起こし、命を失うこともある恐ろしい病気です。治療法はあるのですが、このバベシア原虫は適切に治療しても、体内から完全に駆虫することが難しく、生涯再発に注意しなくてはなりません。

ですので、ノミやマダニに寄生されないよう、しっかり予防しましょう。

予防薬には飲み薬や塗り薬など様々あります。診察中にご相談ください。