神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

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内科

フィラリア検査って何のため?

最近かなり暖かくなってきましたね。 暖かくなるといえば、ワンちゃんたちは5月初めからフィラリアの予防がはじまっています。 毎月一回お薬を飲ませてフィラリアを予防しましょう。感染すると命にかかわるとても恐ろしい病気です。

皆さんはフィラリア予防薬を飲ませる前にワンちゃんの血液検査が必要なのを知っていらっしゃると思います。 フィラリアは蚊が運んでくる寄生虫です。ヒトでいうサナダムシやぎょう虫のように腸の中に寄生するのではなく、 心臓の中に寄生します。その結果、心臓病と同様の症状を引き起こし、放置するとワンちゃんが死に至ります。

もし、フィラリアに感染したワンちゃんがそのことを知らずにフィラリア予防薬を飲むとどうなってしまうのでしょう? フィラリアの成虫は血液中に幼虫(ミクロフィラリア)を産みます。そのミクロフィラリアが大量にいる時に予防薬を飲むと、 ミクロフィラリアが急に大量に死滅します。その結果、死滅した虫体による有害反応が起きてしまいます。

そういうわけで、1年に一回のフィラリア検査が必要なんです。

ちなみに、皆さんは「忠犬ハチ公」をご存知ですか?渋谷の駅前で飼い主の帰りを待ち続けたというお話が有名です。実はハチ公の死因の一つは慢性犬糸状虫(フィラリア)症でした。現在でも東京大学の農学資料館で実物を見ることができます。今も昔も恐ろしい病気ですね。

ワンちゃんを恐ろしい寄生虫から守りましょう。

子ネコのフケにご注意!!

もともと外にいたのですが保護されて、新しくおうちに迎えられた子ネコちゃんが来院しました。

お話では健康状態も良い感じ、身体検査をすると・・・

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おでこのあたりにフケと少しの脱毛があります。飼い主様のお話では別に本人は気にしていないとのこと。

かゆみの無い円形の脱毛、フケが周囲の毛についている・・・。

皮膚のスタンプ検査と毛の顕微鏡検査をさせていただきました。

すると・・・

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毛にびっしりとツブツブしたものがくっついています。

実はこれ、皮膚糸状菌というカビの仲間です。このままではどんどん拡がってしまいますので、カビをやっつけるお薬を使います。

このカビ、イヌやネコだけでなくヒトにもうつります!!(その場合は皮膚科のお医者さんにご相談ください)

お家のペットに怪しいフケと脱毛がみられたときは早めにご相談ください。

犬にも車酔いのお薬を。

先日、実家の両親がわんこ(柴犬×2頭)をドライブに連れていったそうですが・・・

1頭がひどい車酔いで大変だったとのこと(もう1頭は全然平気)。

嘔吐するしヨダレをたらすし酷い状態で、帰り道はグロッキーになってぐったり・・・。

何とかならへんかなぁと言っておりました。

 

早く相談してくれればよかったのに・・・。

犬にも車酔いのお薬があります。みなさんご存知でしたか?

吐き気止めの一種で、車に乗る1時間前までにのんでもらいます。

実家のわんこには効果てきめん!!

ワンちゃんの車酔いでお困りの方は一度ご相談ください。

熱中症に気を付けて!

8月に入り、全国各地で猛暑のようですね。

受付では患者様からいただいた可愛らしいひまわりが夏らしさをアピールしてくれています。

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さて、この厳しい暑さの中では人も動物も熱中症に注意しなければなりません。

ニュースでは熱中症で人がお亡くなりになられる事故が報じられますが、その危険は動物にも当てはまります。

散歩の際は日差しの強い日中は避け、まだアスファルトが熱くなってないような早朝にお散歩するのがおすすめです。

室内でも異常に気温が高くなってしまうことがあり注意が必要です。人が留守にする際はエアコンなどを利用しましょう。

「ネコエイズ」って知っていますか?

「ネコエイズ」という呼び名は通称で、正式にはFIV(猫免疫不全ウイルス)感染症という病気です。

 先日、ご近所で保護されたというネコちゃんを診察させていただきました。身体検査も異常なし、糞便検査で猫回虫という寄生虫が見つかったものの、駆虫薬の飲み薬でやっつけることができます。1歳くらいの若い雄猫だったので他の猫とケンカしてウイルスの病気をうつされていないか血液検査でチェックしましたところ、FIVは陽性という結果でした。

FIVは感染してもすぐには症状は出ませんが、時間が経過し発症することで免疫力が低下することにより他の病気にかかりやすくなり、最終的に死にいたる危険な病気の一つで、一度FIVが感染すると猫の体内から消えることはありません。

FIVは感染ネコの血液や唾液中に含まれており、感染ネコと直接接触することでうつります(たとえばケンカのかみ傷から唾液を介して)。ちなみに、FIVはヒトにうつることはありません。

 感染を防ぐためには、感染している可能性のある他のネコとは接触させないことが最も効果的です。家の外で生活しているノラネコ達は症状は無くても感染している可能性が高いので注意が必要です。

 外にいたノラネコを保護しておうちにむかえるといった場合、今回のように症状が何もなくてもFIVを持っているかもしれません。もし、先住ネコがいる場合、FIVをうつされてしまう可能性もあります。

FIVに感染しているかどうかは血液検査で調べることが可能です。

また、高い予防効果(100%ではありませんが)のあるFIVに対するワクチンの接種もおこなっています。 

新しいネコちゃんをおうちにお迎えする時にご心配の方は、是非ご相談ください。