健康診断(ペットドック)
イヌ・ネコも4~5歳で人間でいう30歳代をむかえます。イヌ・ネコは人間以上に定期的な全身の健康チェックが必要だと考えています。
それは以下の理由からです。
① 飼い主様が気付かない異常(皮膚のしこり、乳腺のしこり、リンパ節
の腫れなど)が見つかることがある。
② 動物は言葉を話せないので、体調不良を伝えられない。
③ 明らかな症状が出てきたときには、かなり病状が進行しているケース
が多い。
人のように言葉を話せない動物にとって健康診断は隠れた病気を発見する数少ないチャンスの一つです。健康診断とはいえ、すべての病気を100%発見することは難しいのですが、隠れた病気を早期発見することはとても重要です。
ペットドックご利用の注意点
お預かりして検査を実施することがほとんどです。感染症予防のため、当院での1年以内のワクチン接種および1ヶ月以内のノミ・マダニ予防をお願いしております。
ペットドックの流れは・・・
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ご予約
まずは受付で直接お申し付けいただくか、お電話(078-221-3711)でご連絡下さい。ペットドックは半日(10:00~16:00)お預かりになります。 ※なお、ペットの性格上お預りが難しい場合もあり、すべての検査を実施できない場合もあります。
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問診
午前中に来院していただき診察をおこないます。まず、現在の状態をお伺いしますので、普段の様子で気になっていることや気付いたことがあればお話しください。
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身体検査
全身を直接触って確認します。聴診器を使って心臓の音や肺の音に異常が無いか、触診で体のリンパ節が腫れていないかなどをチェックします。
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尿検査・糞便検査
当日の朝にとれた便と尿を持ってきてください。糞便検査は寄生虫の存在やその状態(色や硬さ、粘液の有無など)、尿検査は尿糖や尿タンパクなど健康状態に関する情報が多い検査です。
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血液検査
血液の細胞の状態を確認するほか、肝臓・腎臓・血糖値などの様々な項目を基に内臓などの状態を把握します。追加検査としてホルモン値の測定やフィラリアの検査を追加することができます。
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レントゲン検査
胸部と腹部を撮影し心臓や肺、肝臓、脾臓、腎臓、膀胱の大きさや形に異常がないか確認します。しかし、超音波検査のように臓器の内部にみられるような細かい構造の異常までは把握できません。
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超音波検査
臓器の内部構造を詳しく調べるのに優れた検査です。心臓病の診断や臓器の内側にできたしこりなどの存在を調べることができます。しかし、レントゲンのように臓器の大きさや形や数を把握することは難しいため、レントゲン検査と超音波検査を組み合わせることで、より精度の高い検査を行うことが可能です。
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検査結果のまとめ、ご報告
検査結果から、大丈夫な点や問題点をご説明し報告書をお渡しします。場合によっては数日後のご報告になることもあります。
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今後の方針
何もなければ一番良いのですが、もし異常がみつかった場合は今後の方針を飼い主様と考えます。治療や追加検査、フードの変更などが必要かもしれません。
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ご帰宅
1日検診お疲れ様でした。おうちに帰ってゆっくりしてください。
検査内容と費用
※ 以下の健康診断は見た目の状態が健康である場合に限ります。現在何らかの症状がある場合は症状に応じた適切な検査が必要となりますので費用は異なりますのでご注意ください。
問診、身体検査、尿・糞便検査、血液検査(血球数・生化学5項目)
通常 ¥9000⇒¥7400(税別)
問診、身体検査、尿・糞便検査、血液検査(血球数・生化学7項目)
レントゲン検査
猫と小型~中型犬 通常 ¥16000⇒¥12800(税別)
大型犬 通常 ¥18000⇒¥14300(税別)
問診、身体検査、尿・糞便検査、血液検査(血球数・生化学11項目)
レントゲン検査、超音波検査
猫と小型~中型犬 通常 ¥26000⇒¥20700(税別)
大型犬 通常 ¥28000⇒¥22000(税別)