神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

ひらやま動物病院は神戸市中央区の犬・猫のための動物病院です。

〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21


TEL.
078-221-3711 専用駐車場3台有
内科

美人の柴犬さん

先日、当院の患者さんの可愛らしいお写真をいただきました。
そのお写真がこれ↓↓
るりちゃん今2寝てる-1

美人の柴犬さん、思いっきりおなかをみせて寝ています。僕らと変わらない寝相ですね(笑)。

でも、この子は以前はアトピー性皮膚炎の症状が強く、かゆみが睡眠を邪魔したりしていたかもしれません。
以前のアトピー治療前の写真もいただきました↓↓
るりちゃん昔2寝てる-1

今は飼い主さんとしっかり相談して治療を行っていますので、眠るときに痒くて辛いこともありませんね。
アトピー性皮膚炎は生涯おつきあいしていかなくてはならない皮膚病ですが、治療により症状をうまくコントロールすることで快適な生活をおくれる場合もあります(どうしてもコントロールが難しい事もありますが・・・)。
これからも飼い主さんと一緒にこの子の健康を見守っていきたいと思っています。

子犬のよくあるご相談~食糞について

ゴールデンウィークも終わり、だんだん暖かくなってきました。

5月といえば狂犬病の予防接種やフィラリア予防の開始の時期ですね。同時にワンちゃんの身体検査などの健康チェックをしていると、よく飼い主の方からこんなご相談を受けます。

「うちのワンコがウンチを食べちゃうんです・・・。」  いわゆる「食糞」と呼ばれる行動です。

食糞はクセのようになってしまっているワンコもいますが、特に子犬の時にみられる食糞は様々な原因によって引き起こされており、原因を改善することで食糞がおさまることがあります。

原因の多くは、① 飼い主さんにかまってほしくて食べている とか、② フードの量が足りず、お腹がすいて食べてしまう などですが、意外に知られていない原因として③ 栄養分の消化吸収能力がまだ不十分なため、便に栄養成分やフードの臭いが残っていて、食べてしまう ということがあります(ほかにもいくつか原因はあります)。

もし、子犬の食糞行動でお困りの方は、一度ご相談ください。場合によっては改善が難しいこともありますが、例えば③に関しては、子犬用に消化しやすい原材料でできている特別なフードを食べることで便の中に残留する栄養成分や臭いが減り、食糞行動が改善することがあります。

歯石って・・・

ペットの口臭に悩んでいる方は非常に多いと思います。犬や猫はヒトに比べて歯石ができやすい成分の唾液を出します(犬の歯石は3日で沈着します。ヒトは約1か月で沈着)。
先月のことでしたが、重度の歯石・歯肉炎の犬が来院されました。元気はあるのですが、かなり口臭もひどく、歯肉が化膿している様子。全身麻酔を行い歯石の除去をしたところ、歯の根っこがボロボロに溶けており、奥歯をすべて抜くことになりました。数日後、お口の臭いがなくなり元気な様子で再診されたのですが、いつもにもまして元気な様子。おそらく、治療をする前は口の中が痛かったのでしょう。
歯やお口のことは小さい問題だと思わずにご相談ください。悪化すると全身状態にも影響を及ぼします。
そういえば、私も親知らずからくるひどい歯痛に悩んだことがありました。上下左右の親知らずをすべて抜いて事なきを得たのですが、その後はちょっとした痛みや違和感にもびくびくしています(笑)。

ネコのおしっこが出づらい・・・

先日、若いオスのネコさんが来院されました。
『2日前からおしっこが出づらいみたいで何度もトイレに行っている様子。今日は本格的に出てないみたいでツラそう、食欲も少し落ちてきたみたいで物陰でじっとしている・・・』とのこと。
大変です!!尿路閉塞の可能性があります。
尿路閉塞は、膀胱内でできた結晶などが集まったり大きくなったりして尿道に詰まってしまうことです。排尿できず尿毒症となり、場合によっては1日来院が遅れるだけで命を脅かす危険がある状態です。
さっそくお腹を触ってみると膀胱はパンパンに膨らんでいました。ペニスを見てみると白っぽいものが詰まっています。細い管を使い詰まったものを流し、何とか尿を全部出すことができました。
その時の尿を顕微鏡で検査してみると・・・
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結晶と赤血球(血液の細胞)が多数認められました。細菌もいます。
レントゲンで大きな結石が無いか確認しましたが、今のところは認められません。
このネコさんは膀胱炎の治療と尿結晶の形成を予防するごはん(療法食)を開始しました。次の日、お電話で様子をお伺いしたところ、尿はよく出ており食欲も戻ったとのことです。飼い主様が異変に気づいて連れてきてくれたおかげですね、様子を見てたら大変なことになっていたかもしれません。今後、尿検査を何回かしながら治療を行う必要があることをお話ししました。

ネコは膀胱から尿道にかけての様々な病気(猫下部尿路疾患:FLUTD)が多い動物です。ネコはもともと乾燥地域出身の動物なので、体の中に水分を残すために少量で濃い尿を排泄するようになっていることがその理由の一つと言われています。特にこれから涼しくなってくると飲水量も減り尿はますます濃くなります。できるだけ水分を与える工夫をしてください。(お水を飲ませる工夫)
また、トイレが汚れているとおしっこを我慢してしまい、膀胱の中で長時間たまった尿に結石ができやすくなりますので、トイレは清潔にしておきましょう。
それでも膀胱炎になったり尿結石ができてしまうことはありますので、何度もトイレに行ったり、トイレ以外のところでおしっこしたり、おしっこが出にくかったり、ポタポタ血尿が出たりしているなどの症状がみられたときには早めにご相談ください。