先日、トライやる・ウィークとして神戸市立筒井台中学校からの二人の学生さんに当院のお仕事に参加していただきました。
初めは緊張していた様子でしたが、そのうち積極的に患者さんへのご挨拶もできるようになり、診察や検査をはじめ動物病院のお仕事を体験していただきました。今回の職場体験がこれからの進路を考える上で何かのお役に立ってもらえたら嬉しいです。
5日間、本当にお疲れ様でした。
〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21
5月も半ばを過ぎると、急に暖かくなってきましたね。
おうちのワンちゃんネコちゃんの様子はいかがですか?
この時期は、お腹をこわして下痢や嘔吐、食欲不振などの胃腸に関する病気が多くなる印象があります。
軽い胃腸炎でも脱水を引き起こすことが多く、様子を見ていると急に症状が悪化することがあり注意が必要です。
ですので、このような症状がある場合は、できるだけお早目にご来院ください。
また、動物の場合は見た目の症状は似ていても実は思わぬ重病が隠れていることがあります。
実際によくあることなのですが、ワンちゃんが吐いて食欲なくてぐったり・・・調べてみると実は胃腸炎ではなく子宮の病気でした。
治療には手術が必要ですし、あと数日放置したらお亡くなりになっていたかも・・・ということがあります。
治療は早ければ早いほど改善しやすいです。何かありましたら早目のご相談をお願いします。
おうちのワンちゃんや猫ちゃんと触れ合っているときに、変なしこりのようなものはありませんか?
「このしこり、何だろう?前は無かったのに・・・」
「なんだかグリグリしたのができてる・・・」
このような場合は必ずご相談ください。
例えばこのようなしこりをみつけました。触ってみると小さいおできのようです。
このしこりを調べるには2つの方法があります。
①・・・手術で全部切り取ってしまい、組織の検査をする。
100%に最も近い診断ができますが、全身麻酔をかけて手術が必要になります。
②・・・注射用の針をプスっと刺して、細胞を少し取ってきて検査する。
明らかな悪性の腫瘍(ガンなど)、明らかな良性の腫瘍(脂肪腫など)、ニキビのようなものなど診断できるものもありますが、その確実性は100%ではありません。
細胞が採取できているが悪性か良性か判別が難しいときは検査センターに標本を送り診断してもらいます。ただし、この場合でも100%の診断ではありません。
しかし、麻酔や手術はほとんどの場合は必要なく、すぐに検査できます。
どちらの検査をおこなうかは飼い主さんとご相談して決めますが、多くの場合②細胞の検査をして、その結果を見てから①組織検査をおこなうかどうか考えます。
明らかに良性で手術は必要ないこともあります。
しかし、やはり悪性の可能性がある、という場合には手術を検討しなくてはならない事もあります。
もし、妙なしこりを発見された場合はお早めにご相談ください。
ちなみに、写真のしこりも②の検査を行いました。すると・・・
これは肥満細胞腫といって皮膚の腫瘍でしたので、その後手術を行いました。
あけましておめでとうございます。
地域の皆様に支えていただき、当院も開院して1年半が経ちました。
今年もまた地域の動物たちの健康を見守っていきますので、よろしくお願い致します。
診察は1月4日から通常通り開始していますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
院長 平山 健太郎