神戸市中央区の動物病院 ひらやま動物病院です。

ひらやま動物病院は神戸市中央区の犬・猫のための動物病院です。

〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21


TEL.
078-221-3711 専用駐車場3台有
2017年

ネコも夢をみる?

先日、患者さんとこんなお話をしました。

 

患者さん「寝ていて夢を見たとき、それが夢だとわかるときがあります。」

私「すご~い、私は夢を見ているときに、それが夢だと気づいたことが一度もありません・・・。」

夢、よく見るのになぁ~。一度でいいから「あっ、これ夢だ!」と気付いてみたいものです。

皆さんはどうですか?

 

じつは、イヌやネコも夢をみることがあるそうです。

寝ている時の脳波の動きや眼球の運動状態などからそのように考えられています。

おうちのワンコやニャンコは寝言を言ったり、時々足を小さく動かしたりすることはありませんか?

 

うちのすずも寝ている時に足先がピコピコ動くことがあります。

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楽しい夢をみているようです。

狂犬病の予防接種について

神戸市に登録されているワンちゃんのご家庭には4月になると神戸市から「狂犬病予防接種」のお知らせが届きます。

「狂犬病」という病気。ご存知の方も多いと思いますが、今一度この病気についてお話します。

狂犬病はウイルスが感染し発症する病気です。狂犬病という病名ですが、犬だけでなくヒト、ネコ、アライグマ、コウモリ、ウシやブタなど全ての哺乳類に感染します。

感染した動物に咬まれてしまうと唾液などに含まれるウイルスが傷口から侵入します。もし発症してしまうと治療法はありません。死亡率はほぼ100%です。

現在のところ、狂犬病は日本での発生は確認されていませんが、日本以外のアジアの国々では多く発生しており、世界中で1年間に5万9千人が亡くなっています。

 

当院では神戸市の集合注射と同じ料金で狂犬病予防接種をおこなっておりますので、神戸市から届いた狂犬病予防接種のおしらせを必ずご持参ください。(狂犬病予防接種が初めてのワンちゃんは神戸市への登録も可能です。)

もうすぐ春ですね。

ここ数日、寒さが和らいできましたね、もうすぐ春ですね。

暖かくなってくれるのは嬉しいのですが、今年もそろそろ私に来てます、花粉症です。

先日からマスクをしないとクシャミがひどいときがあり、皆様にご迷惑をおかけしています。

鼻声でも、風邪ではありませんので(笑)。

 

季節の変わり目というのは、動物たちも注意が必要です。

急に体がかゆくなったり、環境の変化で体調を崩したりしやすい時期です。

もし、何か変わったことがありましたら、ご相談ください。

動物たちが無事に春を迎えられますように。

診察中のこんな出来事

昨年末、生後2回目のワクチン接種にいらっしゃったプードルの子犬ちゃん。

本当に無邪気な様子で、診察中も色んなことに興味いっぱいです。

その子もいつもどおり問題なく身体検査を終える予定でした。

聴診器で胸の中の音を聴いていきます・・・、呼吸の状態も異常なし、肺の音は綺麗です。

心臓の音は・・・、シューシューという通常では聴こえない雑音がありました。

心臓のエコー検査をおこなったところ、この子は心臓の血管に小さい穴(動脈管といいます)が開いており、そこからの雑音だとわかりました。

pda1-1⇦⇦⇦肺動脈内の乱流

本来、動脈管は母犬のお腹の中にいる時に役立つ血管なのですが、産まれてからは閉じなければならない血管です。この動脈管が開いたままになっている心臓病を動脈管開存症といいます。

この子は心臓の手術ができる大きい病院にご紹介し、2度の大手術を乗り越え、今は元気に成長してくれています。

 

いつもの診察室での風景ですが、聴診などの身体検査はとても大切です。

初期の心臓病の雑音や呼吸の異常な音など、聴きもらさないように神経を集中させて聴いていますので、私が聴診器で体の音を聴いているときは、ほんの少しだけ私に話かけるのを待っていてください。

(でも、息を止めるくらい集中しているのにお腹が鳴ってしまうことがあります。聞こえてたらごめんなさい(笑)。)

子宮蓄膿症について

今回は、避妊手術をしていない女の子のワンちゃんにとって要注意な病気を紹介します。

 

女の子のワンちゃんが具合が悪い様子。

食欲が落ちて、なんだか元気もないみたい。

数日家で様子を見てたら、ある日、ぐったりとのことで急いで来院。

血液検査をすると炎症の数値がかなり高く、腎臓の数値も悪くなっている。

もしやと思いお話を聞くと、「避妊手術はしていません。生理(発情)は1ヶ月くらい前でした。」

急いで超音波検査をすると⇓⇓⇓

pyo1

内部に液体の溜まっている管状の構造(黒い色の部分は子宮にたまった膿です)が見つかりました。

手術にできるだけ耐えられる状態にするために入院して点滴・抗生剤をはじめとする治療を開始。

次の日、手術を行いました。

大きく拡張した子宮を確認し、卵巣子宮摘出術を行います。

手術は無事に終了、術後も安定しており3日後には元気に退院できました。

 

この病気、子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)といい、避妊手術をしていないメスの犬に起きてしまう細菌感染症です。細菌が子宮内で増殖し、子宮に膿が溜まってしまいます。

この細菌感染による全身状態の悪化は、最悪、死に至ることもあります。

手術が間に合えば完治する病気ですが、全身状態の悪化により手術に耐えれなかったり、手術を行う前に命を失うこともあります。

実は、2017年最初の手術がこの子宮蓄膿症の手術でした。

患者さんは柴犬の女の子です。かなり具合が悪かったのですが、手術にも耐えてくれて、先日無事に退院しました。

喜んで退院する後姿を見れて、良かった~。