本日、7月15日で当院が神戸に開院して6年になりました。
当院におかかりの患者さま、地域のみなさまからの応援と、動物たちからの勇気をいただき、頑張ることができました。
6年は動物たち(犬猫)の年齢になおすと約24年たったことになります、びっくりですね。
これからも、動物たちの健康を見守り続けていきたいと思います。
受付に元気のいいひまわりをいただきました。
ありがとうございます。
〒651-0062 兵庫県神戸市中央区坂口通4丁目2-21
当院におかかりのワンちゃん。
少し前から、お腹の皮膚にアザのようなものがでてきたとのこと。
飼主様 「かゆみは無いし、気にしてもいない。ぶつけたわけでもないのに何でしょう?皮膚病ですか?」
私 「!!、これは、皮膚病ではありません。血液検査をしましょう。」
検査の結果、血液の細胞の一種である血小板がほとんどないことが分かりました。
血小板は様々な病気が原因で減少することがあります。全身の検査の結果、免疫介在性血小板減少症という病気であることが分かりました。
この病気、自分の身を守るための免疫という働きがおかしくなってしまい、自分の細胞である血小板を破壊してしまう病気です。
血小板がほとんどなくなってしまったので、出血を止めることができず、おなかの皮膚にいくつも皮下出血を起こしてしまっていたのです。
この子は幸い、免疫をおさえるお薬の一種であるステロイド剤が良く効いてくれました。
徐々にお薬を減らすことができて、今ではお薬を飲まなくても大丈夫になりました。
ですが、この病気はお薬が効きにくい場合もあり、出血が止まらず命を失うこともあります。
身に覚えの無いアザを見つけたら、早めの受診をおすすめします。
ゴールデンウィークも後半となりました。
当院では5月3日から5月5日までの3日間は病院スタッフが減ってしまうので、
患者様のご来院が重なってしまった場合、かなりお時間をいただく可能性があります。
5月6日(月曜日)以降は通常のスタッフ数に戻ります。
皆様にご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承ください。
先日、マダニに咬まれたワンコを診察しました。
がっちり皮膚に食いついています。専用の器具でエイッと引っこ抜きました。
(ちなみに自力で抜くのはやめておいた方が良いです)
まだ3月で気温も低いのに、油断できないですね。
神戸は六甲山をはじめとする自然が多く、身近に潜んでいるのでしょう。
犬がマダニに咬まれることで発症してしまう恐れがある感染症が「犬バベシア症」です。
バベシア原虫という病原体が犬の血液の細胞である赤血球に寄生し、赤血球が破壊されると、貧血、発熱、食欲不振、黄疸などがみられ、急性の場合は死にいたることもあります。
また、人がマダニに咬まれることで発症してしまう恐れがある感染症が「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」です。
ウイルスによる感染症で、死亡例も報告されている怖い病気です。
ノミ・マダニ駆除薬(予防薬)は首の後ろの皮膚につけるスポットタイプとおやつにお薬が混ぜてあるチュアブルタイプがあります。
どちらのお薬が良いかは、動物達の生活スタイルを考えて使い分けてあげればよいと思います。
ご来院の際にお気軽にご相談ください。